当院について
院長ご挨拶
持続可能な
地域医療に取り組みます
済生会みすみ病院 院長
吉岡 正一
よしおか まさかず
4月より済生会みすみ病院院長に就任致しました、吉岡正一(よしおかまさかず)と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。前任地は、済生会熊本病院でした。
専門は呼吸器外科と言って、肺癌を中心とした肺、縦隔、胸壁疾患の診断と手術です。健康診断などで異常を発見されてから、CT検査などで精密検査を行い、個々の患者さんの年齢、体力、進行度に応じた治療をチームでしっかりと検討しながら皆様に提案・提供してきました。この分野ではもう30年ほど前から身体に優しい内視鏡手術で97%の患者さんが治療を受けていらっしゃいます。特に、私が行う手術の40%は、ロボットを使った内視鏡手術で、入院期間も3~5日間で元の生活に復帰できます。また、肺癌の治療も多様化しており、切らずに治す放射線治療、切除不能でも最新の抗癌剤や免疫治療で治療することも可能です。人生100年時代、90歳を過ぎた方にも手術を行ってきました。当院でも、これまでの経験を活かして、皆様の健康管理、健康維持、治療にチームで取り組んで参りたいと考えております。
2024年は、能登半島地震、航空機衝突事故と衝撃的な出来事で始まりました。被災地の状況を報道で見るにつけ、地域の皆様に医療機関というものがどれだけ頼りにされているかをひしひしと感じています。被災した病院が診療を再開した時の、患者さん方の安心した笑顔が印象的です。ただ、病院も例外なく被災しており、建物、医療機器だけでなく職員も被災しています。やむなく離職する医療者もいて、多方面からの援助がなければ、地域医療も存亡の危機に立たされるようです。今回院長就任に当たり、こうした状況を宇土半島、上天草地区に置き換えて考え、地域に生きる人たちにとって、身近な医療機関が存在すると言うことが、どれだけ地域の皆様の生活の支えになるかという思いを強くしております。いつ何時でも地域の皆様方のニーズにお応えすることが最も大切なことだと考えています。
皆様の声、お気持ちを大事にしつつ、どのような災害にも負けない、持続可能な病院作りに、皆様とともに職員一同と力を合わせて取り組んで参りたいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。