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院長ご挨拶

済生会みすみ病院 院長

在宅医療に
本格的に取り組みます

済生会みすみ病院 院長

吉岡 正一

よしおか まさかず

2024年4月に院長に就任して、1年が経ちました。この1年、宇城、上天草、天草地域の皆様に、以前と変わらない医療を無事に提供できたのは、地域住民の皆様、行政、職員の皆様の、ご協力、献身的な働きのおかげであり、心より感謝申し上げます。
2024年3月で整形外科医が退職し、通院されていた患者さん、ご紹介いただいていた地域医療機関・介護施設の皆様には、ご迷惑をおかけしました。当初は、週1日の整形外科外来を、総合診療外来で補っておりましたが、今年度からは週4日の整形外科外来を行えるようになりました。一旦、当院を離れた整形外科疾患の患者さん方も、当院を慕って戻っていただいており、大変ありがたく思っております。救急の整形外科疾患にも対応できるようになりました。また、新たに「骨粗鬆症外来」を開設し、骨折予防を目的とした診療も行っております。
その他、認知症予防を目的とした「もの忘れ外来」も始まり、地域の皆様の健康維持に貢献できるものと考えております。
大きな問題であると思ったのが、ご高齢の方だけの暮らしで、通院手段がなく、お困りの方が多くいらっしゃるということです。そんな中、2年後にスタートします次期「地域医療構想」において、「在宅医療」の重要性が、厚生労働省より示されました。在宅・外来、介護を連携させた包括的医療により、全ての地域・世代の患者さんが、適切に医療・介護を受けながら生活することを目的としています。宇城、上天草地域の患者さんのご自宅への訪問診療に私も同行し、住み慣れた自宅・地域で生き生きと生活していらっしゃる姿を見るにつけ、通院手段を持たない皆様にも適切な医療を届けられるという点で、在宅医療は、素晴らしい医療であることを実感しました。お約束した時間に訪問することで、待ち時間もありません。お薬もご自宅にお届けします。これは、もっと普及させた方が良いとの思いを強くしました。幸い、当院には、訪問看護、訪問リハビリを行ってきた経験があります。また、ご自宅で暮らしていて、急な体調変化があっても、当院には24時間いつでも診療できる救急外来が控えていますので、安心してご自宅での生活ができます。離れて暮らしていらっしゃるご家族の代わりに、大切な親御さん達を私たちが見守ります。希望される方には、どなたにも在宅医療の提供ができます。保険診療が適用できますので、住民の皆様には、積極的にご利用いただきたいと思います。
この4月から、当院は、在宅医療に多くの力を注ぎたいと考えております。誰一人、取り残さない医療を実践していこうと、新たに決意しております。ご興味のある方は、お気軽にご相談下さい。また、在宅医療、地域医療に興味のある医療職の方々もお気軽にご連絡下さい。当院は、地域に根ざすCommunity Hospitalを目指していきます。

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